歯の豆知識 1:乳歯の生える時期って?
先日は、川崎区の1歳6か月児歯科健診を担当してきました。
1回に約60名前後のお子様が健康診査を受診します。
もちろん、初めて歯科医師にお口を見せるお子様がほとんどです。
さて、ここでよく質問されることがあります。
『この子、歯が生えるの遅くないですか?』
今回は、この質問にお答えしたいと思います。
ただ、あくまでも平均であり、その平均と比べ、早い遅いを表現しているだけですので、良いも悪いもありません。
歯が生えてきて、しっかり食事ができれば問題ありません!!!
まず、生後、6〜8か月頃 下の前歯(下顎乳中切歯)が生えてきます。
その後、8〜10か月頃 上の前歯(上顎乳中切歯)が生えてきます。
そして、1歳の頃には、上下の前歯が4本ずつ、計8本(上下顎乳中切歯、乳側切歯)生えていると言われています。
さらに、その次は、生えている歯のすぐ横に生えてくるのではなく、1本分スペースを空けて、奥歯(第一乳臼歯)が生えてきます。
ほとんどのお子様が上の歯から生えてきます。
そして、その空いているスペースに尖った乳犬歯が生えてきます。
1歳6か月では、乳歯が16本生えている場合が多いと言われています。
さらに第一乳臼歯の後ろにもう1本奥歯(第二乳臼歯)が生えてきて、乳歯が全部、生えたことになります。
乳歯は、全部で20本になります。
2歳ころになると20本生えているお子様も増えてきます。
平均的な年齢での、生えている状態を示しましたが、その時期に生えていなければおかしいというものではありません。
とってもゆっくり生えてくるお子様もたくさんいらっしゃいます。
お母様は、とっても心配されますが、歯があればほとんどのお子様が生えてきますし、
お母様が心配されたとしても、何も変化はありません。
あまりにも心配でしたら、行政の健診や地域の歯医者さんに行って、相談されることをお勧めします。
今回は、1歳6か月児健診を担当した行政の歯科医師 戸田先生との写真です。
戸田先生は、大学の後輩でもあり、口腔衛生学教室の助教授まで勤めた素晴らしい先生です。
いつも協力させていただき、感謝です。
川崎区 産業道路駅近く 笑顔が連鎖する歯医者さん
ひやま歯科クリニック
小児歯科専門医の院長でした (^_^)