はじめに

インビザライン治療中は、食べ物について気になる方も多いでしょう。インビザラインのマウスピースは取り外し可能であるため、食事や歯磨きの際に簡単に外すことができます。これにより、食事制限や清掃の面での制約が少なく、日常生活の利便性が向上します。また、特別なイベントや写真撮影の際にも一時的に外すことができます。しかし、取り外すことができるからこそ装着したままの飲食の可否が気になるところです。
この記事では、川崎市のひやま歯科クリニックがインビザライン治療中の食べ物について詳しく解説し、食べ歩きにおける制限や許容される食べ物について具体的にご紹介します。

食べ物の選択と調整

インビザライン治療中には、以下のような食べ物の選択と調整が必要です。

1. 染色物の摂取に注意

インビザラインの透明性を保つためには、装着時は色素の強い飲料や食品の摂取を控える必要があります。例えば、コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなどは歯やマウスピースに着色する可能性がありますので、摂取を控えるか注意して摂取するようにしましょう。摂取をする際には、一度マウスピースを外すとよいでしょう。

2. 粘着性の高い食べ物の制限

粘着性の高い食べ物はマウスピースに付着しやすく、清掃が難しくなる可能性があります。例えば、キャラメルやガム、ゼリーなどは摂取を控えるか、十分な注意を払って摂取することが重要です。これはマウスピースだけではなくワイヤー矯正などにも共通しています。こちらも摂取をする際には、一度マウスピースを外すとよいでしょう。

3. 噛む力の強い食べ物の調整

噛む力の強い食べ物はマウスピースや歯に負担をかける可能性がありますので、適度に調整が必要です。例えば、硬いパンやアーモンドなどは小さく切って食べる、加熱して柔らかくするなどの工夫をすることで負担を軽減できます。

4. マウスピースの装着時間に注意

インビザライン治療中は、マウスピースを装着している時間が長いため、食事時間を制限する必要があります。通常はマウスピースを外して食事を摂りますが、食べ歩きなどでマウスピースを外す時間が限られる場合には、短時間で済む軽食や飲み物を摂ることがおすすめです。あまり長い間マウスピースを外していることがないようにした方が、治療時間の削減や効果にもつながるでしょう。大体1日20時間以上の装着が必要です。

食べ歩きとの相性

食べ歩きは、外食や観光などで欠かせない楽しみの一つですが、食事のたびにマウスピースを外す必要のあるインビザラインの治療中では楽しむことはできないのでしょうか？結論から言えばインビザライン治療中においても楽しむことができます。ただし、以下の点に留意することが重要です。

1：マウスピースの適切な管理

マウスピースを外す必要があります。食べ歩きの際には、マウスピースの保管や清掃に注意しましょう。食事前にはきれいな手でマウスピースを取り扱い、摂取前に歯を磨いてから再びマウスピースを装着しましょう。

2：食べ物の選択と調整

食べ歩きの際には、上記の注意点を踏まえて食べ物の選択と調整を行いましょう。着色の強い飲料や粘着性の高い食べ物は避け、歯やマウスピースに負荷をかけるような食べ物も注意が必要です。

3：正確な清掃と歯磨き

食べ歩き後は、マウスピースと歯を十分に清掃しましょう。マウスピースの内側と外側を丁寧に洗浄し、歯をしっかりと磨くことで衛生状態を保ちましょう。

食べ歩きで許容される食べ物

インビザライン治療中でも、食べ歩きを楽しむことは可能です。以下に、食べ歩きで許容される食べ物の例を挙げてみましょう。

1：ソフトな食材の料理

食べ歩きの際には、やわらかくて噛み切りやすい食材の料理がおすすめです。例えば、ハンバーガーやサンドイッチ、ピザの薄いクラスト、蒸し鶏の料理などが挙げられます。

2：サラダや野菜の料理

サラダや野菜の料理は、インビザライン治療中においても積極的に取り入れることができます。ただし、ドレッシングやソースの使用量には注意し、染色や粘着性の少ないものを選ぶようにしましょう。

3：やわらかいお菓子やデザート

食べ歩きでお菓子やデザートを楽しむ場合には、やわらかいものや噛まずに食べられるものを選ぶと良いでしょう。例えば、ソフトクリームやプリン、ムースなどが挙げられます。

まとめ

インビザライン治療中の食べ物について解説しました。染色物の摂取には注意し、粘着性の高い食べ物や噛む力の強い食べ物には調整を行う必要があります。ただし、食べ歩きを楽しむ際にも適切な食材の選択と調整を行えば、美味しい食事を楽しみながら治療を進めることができます。インビザラインの特徴として、食事のたびに外さなければいけないという点がありますが、逆に外れることでワイヤー矯正やほかの矯正では食べることのできない粘着性のある食べ物をたべることも可能になります。ご自身の治療計画や歯科医師の指示に従いながら、健康的で楽しい食事を心掛けましょう。