歯科衛生士の内山です。
私は最近「あいうべ体操」というものを知りました。
あいうべ体操とは免疫力を高める効果が期待されるものです。
この体操は舌を正しい位置に収める筋肉を鍛えるもの。
舌が正しい位置に納まれば、口での呼吸から、鼻での呼吸に変わり、
口腔内の乾燥を防げます。これによって雑菌の繁殖とそれによる進入、体の免疫作用によって発生する有害な活性酸素を抑えると考えられています。歯周病などの口腔内の病気だけでなく、体内のさまざまな臓器、器官の病気の予防などにも役立つとされています。
・なぜ口呼吸が悪いのか
そもそも人が病気になるのは、『免疫力』が低下するからですが、
口呼吸は、この免疫力の低下に直結しているのです。
なぜなら、口呼吸は口腔内の乾燥をもたらし、殺菌、洗浄、消毒作用
のある唾液を減少させてしまうので、細菌が繁殖し、虫歯や歯周病が
起こりやすくなってしまうらしいのです。
他にもこのような効果があります。
【うつ病に効果】
うつ病などで「運動する気が起きない」という人に私は
「あいうべ」をお勧めしています。
口の体操は自然と脳を刺激し、爽快な気分が得られます。
そうやって何人もの人たちがうつ病から解放されてきました。
【便秘に効果】
また唾液腺の働きを刺激しますから、消化管の動きを活発にし、
便秘も解消されます。
【その他、鼻炎、アトピー、喘息】
口呼吸をやめれば、さらには子どもの鼻炎、アトピー性皮膚炎、
喘息すらよくなっていきます。
<やり方>
「あいうべ」のやり方は「あ」「い」「う」「べ」の4つの形からなります。
「あー」、「いー」、「うー」と声に出し、最後に舌を大きく伸ばす。
……これだけです。
「あー」と口を大きく開いて、「いー」と大きく横に広げ、
「うー」と前に突き出し、「べー」と舌を伸ばす。大げさなくらいの動作で
それを繰り返します。声は出しても出さなくても構いません。
この4つの動作を1セットとし、回数は1日に30セットを目安とします。
この方法はとても有効だと思うのです、
小児の定期検診などでお口の動きもしっかり見て
この方法を伝えていきたいと思います。
川崎区 昭和 ひやま歯科クリニック
歯科衛生士の内山安奈でした。